SEMは究極のマーケティング手法

我田引水すぎる!と叱られそうですが・・・

前稿でも書いたとおり SEMは「今、その時点で情報を探しているユーザーにターゲティングできる」という点で革命的、です。

だって「今その情報を探している人にメッセージを送ること」以上に伝達効率が高い広告手法があるはずないですよね?

よく「SEMの次って何だと思います?」って聞かれるんですけど 日本の3年先をいっているといわれる米国を見ても「次」ってでていないと思うんです。

インターネットのマーケティング手法の1つという文脈でSEMをとらえると 「次」らしきものとしてはRSSフィード広告とか、行動履歴連動型広告とか まーでてきてはいますけど。
正直、SEMの亜流というかターゲティング精度が後退しているようにしか見えないんです。

SEMの枠組みの中では MSNの独自エンジンの登場、パーソナライズ化、ローカルマッチなどにより変化はこれからも激しく起きるんでしょうが、SEMが 今その時点でのユーザーのニーズにターゲティングすることを可能にしたという点で コンセプト、マーケティング史における意味という点で SEMを越えるものってでてこないような気がします。

たぶん人間の感情・そのときの気分をよんでそれにフィットした広告を露出するという手法が究極ですよね。
それは無理だから ユーザーの今の気分を推測するか(例:行動履歴連動型広告)
能動的に検索行動をおこしてくれるのを待ち受ける(SEM)しかないわけです。

推測するのは難しいですよ。昨日まで私が賃貸マンションを探していたとしても 今日の午前中に契約していたら今ニーズは全くない。
旅行に関心があったとしても 3連休に家族旅行にいっていたら「当分 旅行はいいや」と思っている。

下手に推測するよりは マスマーケティング的にクリエティブに凝って 今の気分とか関係なくいかに感情に踏み込むかを考えた方がいいような気がします。

やっぱり待ち受けるしかない、というか伝達効率が高いのは待ち受けなんです。

ただSEMの限界は ユーザーがPCで検索行動をおこしてくれないとはじまらないということ。
逆にいうと「何かを欲しい、探したいと思ったら検索する」という行動をとる確率を高めていけばさらにSEMの可能性は広がるんです。

だから携帯検索なんだよなー、やっぱり。

SEMの次はない。SEMの次は携帯SEMなり。
これが現時点での私の結論。