介護ビジネス考
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適正な危機感

冬至ですね。


だいぶ、冬らしくなってきたなと感じてます。


とはいえ、まだこの時期にしては暖かいのかもしれません。

冬至といえば、
一年の中で、もっとも昼が短く夜が長い日だったと思います。


確かに「えっ、もう夜か!?」と思ってしまうくらい夕方5時を過ぎると暗くなってきましたね。


さて、大変ショッキングな数字が発表されました。


「8993」


50年後、日本の人口は8993万人になると予測されています。

想像してみます。

土屋は現在、26歳。

50年後は76歳です。

なにも問題なければ、50年後の男性の平均寿命は83.67歳。

8993万人のうち、65歳以上は41%の3646万人です。

新聞などでは、現役世代と表現している働ける世代である15歳〜64歳は4595万人。

実際は、65歳の方はお元気な方が多いので、生産年齢としてはもうちょい上までOKかと。

ま、どちらにしろ。今まで介護保険だ、なんだといって進めてきた政策の基盤となっていた将来推計人口が崩れたということです。

政府は「すぐに年金が崩壊するわけではない。制度そのものは変える必要はない。」とのこと。

うーん、団塊の世代の方からすれば、そうかもしれない。。。

ところが、ちょっとまった!!!!!

今がどうこうではなく、これからの日本。

自分たちの、子供・孫が生きていく日本はどうなると思っているんでしょう?

有料老人ホームで手厚い介護をしているところでは、一人のスタッフが3名の方を対応しています。

50年後の日本は、日本全体の5分の2が高齢者の方なんですよ!?

わかります?

日本の経済力もそうですが、日本を支えてきた私たちの親や今の20代、30代が後期高齢者となったときにサポートしてくれるはずの介護のスタッフがいないんですよ!!! ただでさえ、現在の日本において最低クラスともいえる低賃金な介護の世界。

「介護は福祉。福祉は奉仕だから、ボランティア精神がなければダメだ」なんていっていられる状況ではないのです。

危機感を適切にもっているのかが不安な国です。

過剰に危機感を煽る必要はないですが、しっかりと考えるべきです。(いや、過剰に煽ったほうがちょうどいいのかもしれないとさえ思ったり・・・)

将来の日本は、幸せな老後を過ごせる社会なのか?

現時点の日本は、高齢者の方にとって幸せな社会なのか?

幸せな将来(未来)を感じれない社会で、子供が増えるのでしょうか?

個人は、社会の労働力(生産人口)を増やすために、結婚・出産をするわけではないのです。

幸せになりたい。幸せにしたい。から結婚・出産するのだと思います。

やはり、私たちがどうにかしなくてはいけないですね。うむ。

2006年12月22日 08:38 | トラックバック (0)

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