介護ビジネス考
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まだまだ続く異業種参入

昨年から続々と続く有料老人ホームの運営事業への異業種の参入ですが、まだまだ続いています。

参入の方法は様々です。ゼロから立ち上げるタイプに、既に運営しているホームを会社ごと買収してスタートするタイプ、立ち上げに失敗したホームの建物を買い取って立ち上げるタイプ。

異業種参入のメリット・デメリットは様々ですが、メリットとしてあげられるのは「経営が安定している企業」が運営に乗り出している点です。有料老人ホームは、スタートしたらもうやめることはできません。ある企業側からすればリスクある事業です。

しかし、そのような事業を展開しようとする企業は基本的には経営が安定しており、初期投資に莫大なコストをかけれる企業が多いことが特徴となります。

デメリットとしていえば、「経験・人材」となります。経験は、有料老人ホームは入居者の方を中心に動いている世界です。しかも、中心となる入居者の方はお一人おひとりが、性格はもちろんのこと、今までの人生経験や価値観、体調や趣味趣向なとバラバラです。そのような入居者の方とのコミュニケーションをとりながら、ご満足して頂くサービスを提供し続けることは大変難しいのです。また、その難しいサービスを提供し続けていくためには、人材というスタッフの採用・教育・評価といった点が重要となってきます。

スタッフの採用・教育は慢性的な人不足となっている介護業界では大変難しく、苦労しているホームが大半です。一説によれば、介護業界の離職率は30%を越えているといいます。入居を検討する方にとってもこれは大変重要なことです。自分が入居しようと思っているホームのスタッフがコロコロ変わってしまったら・・・・・

ホームを選ぶ際は、建物や入居金だけでなくホームで働くスタッフに注目することをお勧めします。

2006年09月09日 23:54 | トラックバック (0)

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