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読売新聞で「生活とリハビリ研究所」代表の三好春樹さんが書かれていたことを拝見して
家族は、こんなに惚けた老人を介護できるのは肉親だけだと思っているかもしれない。でも、他人である施設職員も捨てたものじゃないよ、と施設職員だった私は言いたいのだ。
たしかに、家族にしかできないことはあるが、逆に他人だからできることもある。それは「介護力」だ。これは介護職に任せればいい。家族にしかできないのは、「介護関係」だ。互いを思い合う気持ちだ。
読売新聞より
確かにその通りだと思う。
私たちは、介護力を求めるご家族をサポートするサービスを通して、多くの方の「老人ホーム」へのご意見を頂いてきました。
三好さんも記事の中で書かれていましたが、「老人ホーム(介護施設)に親を入れることは、親を見捨てること」と考えている方は世の中たくさんいらっしゃいます。
しかし、家族は家族としての役割があり、介護施設は介護という役割があります。
この役割分担をうまく活用して、家族が家族でい続けられる環境が少しずつですができてきているのです。
「有料老人ホームを活用することを選択する」ことは簡単ではありません。しっかりとご家族内で話し合うことから始まります。
まずは、自分たち家族にとって一番大事なことはなにか?
親の介護をプロの力を借りないで介護をし、親も自分たちも疲弊していくことが、大事なことなのでしょうか?
私としては、それがダメだとかそういうことを言いたいわけではなく、一度考えてみるのもいいのではないかと思うのです。ご家庭それぞれに考え方や方針があっていいわけですから。
世間の目を気にしているために、自分たちで介護をしている方もいらっしゃいました。
親のためではなくなってしまっている介護が存在するのです。
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