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さて、日々有料老人ホーム間の競争は激化し続けています。
そのため、各社さまざまな展開をしています。
例えば、、、
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セコムグループと三井不動産は分譲マンションと老人ホームを連携させた事業を開始する。マンション購入者の親などに、隣接の介護付き有料老人ホームの優先入居権を与える。親が要介護状態になった際、同居しなくても近所で暮らしたいというニーズに対応する。
連携の第1弾は東京都世田谷区の東急東横線・学芸大学駅に近い物件。今年末に完成予定の三井不動産のマンション「パークコート学芸大学デュアルプレイス」(94戸)と、セコムグループのセントラルメディカルサービスが3月に開設する有料老人ホーム「アライブ世田谷下馬」(61室)を連携させる。 日経ネットより(07:02)
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アライブさんは都内では、アライブブランドでの安心感と年間1棟のみの開設という安定展開で成長している有料老人ホームです。
弊社へのご相談者でもよくいらっしゃるのですが、ご入居者のお子様にあたる方々の住居の近くのホームを探されます。
今回の三井不動産のマンションである「パークコート学芸大学デュアルプレイス」の販売戸数は37戸。
販売価格 4980万円(2戸)?9000万円(1戸)
最多販売価格帯 6400万円台(4戸)・7300万円台(4戸)
間取り 1LDK(1戸)・2LDK(24戸)・2LDK+DEN(2戸)・3LDK(10戸)
という概要でした。
こちらのコンセプトを見ると、子供もひとり立ちして夫婦の時間や友人との時間を楽しむようになった世代→団塊の世代をターゲットとしているようです。
そうなるとこういう関係が見えてきます。
┌─────────────┐ ┌────┐
│有料老人ホームへの入居者層├────┤団塊世代│
└─────────────┘親子関係└────┘
介護に対しての不安からの入居ではなく、
介護による安心を求めての入居であれば、
この構図はありえる関係です。
入居者である親と近くのマンションに住む団塊世代の子供が、ポジティブな視点で”すまい”を考えた際のニーズに応えるソリューションではないかと思います。
このようなソリューションが生まれてきのは、新たなニーズに応えるということもありますが、営業戦略上の差別化のひとつだと思われます。
ただし、この差別化の原因は 世田谷周辺のミドルクラスと言われる2000万円から6000万円クラスの有料老人ホームの競争激化が垣間見えてきます。
<誤記載がございました。訂正してお詫びいたします。2006/3/28 土屋>
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