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最近のメディアで大きく取り上げられる業界の記事といえば、
低価格ホーム
ですね。
ただし、その一方で高価格帯のホームも着実に増加傾向にあります。さて、ここで高価格帯っていくらからか?という定義がされていないのですが、私どもがご相談をお受けする方々のお話を考えると、最近の1都3県ではだいたい 1500万?2000万円以上が高価格帯のスタートラインになっているようです。
ただ、この定義も供給者側からみた定義であって、実際にユーザーの方から見た場合は、そのユーザーの地域特性・資産状況・毎月の収入(年金の受給額)=「生活水準」によって大きく変動します。
にもかかわらず、この業界では、「地域特性」や「周辺エリアでのホームの競争力」を踏まえずに建設し、予算をオーバーさせながら集めて、負のスパイラルに陥る企業の多さといったら驚きます。
現在は、高齢者住宅向けのファンドも多く組成され、銀行も外資系を筆頭に専門部隊を創設し、だいぶファイナンスの面で負担が少なく初期投資ができることから、多くの企業が新規に開設しています。
ある意味、バブルではないかと思います。
この状況に、私 土屋は ひとり心配しています。
まぁ、バブルが悪いといっているわけではなく、バブルに踊らされてはだめなんですよ。
事業者の方には、この状況を バブルという捉え方よりは、ファイナンスの面で高齢者住宅や介護施設の供給の土台ができていたとみてほしいのです。
ただ、実際は いくつかの事業者の展開をみていると、ファイナンスの土台の使い方をちょっと間違えてしまっているのでは?。。。。とも思えてきます。
一度間違えてしまうと、
入居者が集まりにくい
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入居者が少ない為、スタッフが不安になり、辞めてしまう
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入居者を集める為に、特にシュミレーションやコスト計算をせずにムダに広告を投資
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来訪した見学者からすると、入居者が少なくスタッフも少ないので、「寂しい」「生活感がない」等々で申込率が低下する=入居への来訪からの転換率の低下
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予定以上に入居者募集広告を多く出す(一般の人から、長いことたくさん広告だしてるなぁ。入居者集まってないんだろうなぁ。というネガティブ・イメージを持たれる)
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予定以上の広告費の投下で予算の下方修正
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どうにか入居者が集りはじめる
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スタッフを急に集める広告を出す
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といった流れになるよくないパターンも多く見られます。
最近、事業者の方にはよくこういいます。
「今入居者の方がお1人入って頂くのにいくらかかってますか?」
「広告代理店に踊らされてませんか?」
もし事業者の方であれば、一度 お考え頂ければと思います。
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