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先日の中国新聞で
「有料ホーム5年で10倍 中国地方」
という記事がありました。
ここ2年間の有料老人ホーム(特定)の全国的な増加率は、約150%ほどのスピードです。
これほど、成長著しい業界もあまりないと思います。
最近では、なにかと話題の楽天グループである 楽天証券が有料老人ホームに投資するファンドを設定したりと、魅力的なマーケットと見て金融業界も注目しています。
ただし、その中で心配なのが、箱は多くつくられているけど、大事なその箱に入るソフトが追いついているかどうか!?です。
それは有料老人ホームだけではなく、介護業界全体に言えることですが。。。
私達は老人ホームで新しく充実した生活をすごしたいと考えているお客様のお手伝いをしてきています。
ただし、結局その理想の生活をすることに大事なことは、箱ではなくソフト(=スタッフの能力や質)だとわかってきました。
介護業界は、あまりうまいスパイラル(循環)をつくれているとは思えません。
今のスタッフの能力や質は、あくまでスタッフのボランティアに近い精神力によって支えられており、この気持ちを支えたり、生み出したり、拡張させたりするだけの 人事制度 や 教育制度 が整えられていないと思います。
そのために、超高齢化社会である日本に絶対に必要な人材が介護業界に流れてこないのだと思うのです。
今、インターネット業界やコンサルティング業界には、多くの優秀な人材が流れ込んできています。それは、競争が激化したマーケットで勝つためには優秀な人材が必要であると企業は考え、そのような優秀な人材を呼び込み、育てていく仕組みを作っていることが拍車を掛けているのではないかと思います。
そのような視点からみると、介護業界の 人事面 での 遅れ は致命的だと最近思えてきました。
この致命的な問題は、これから数年後・数十年後に響いてくると思います。どうにかしてこの問題を解決できないものか考えていきたいと思います。
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