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先日、自宅で悲しく許せないニュースをみました。
石川県かほく市の介護施設「グループホームたかまつ」で入所者の女性(84)が同施設職員に虐待され、それが原因となって亡くなられた事件です。
一般の方からすると「グループホーム」?となっていると思います。
有料老人ホームと特別養護老人ホームの違い自体が知られていませんので、しょうがないですが。
グループホームを簡単にいうと、5?9名で自宅のような環境で生活ができるようにすることで、認知症(痴呆)の進行を抑えながら集団生活しているところになります。集団生活でも、もちろん個室です。
全国痴呆症高齢者グループホーム協会さんがグループホームの特徴として5つ出されています。
1 慣れ親しんだ生活様式が守られる暮らしとケア(束縛のない家庭的な暮らし)
2 認知障害や行動障害を補い、自然な形でもてる力を発揮できる暮らしとケア
3 小人数の中で1人1人が個人として理解され受け入れられる暮らしとケア
(人としての権利と尊厳、個人の生活史と固有の感情)
4 自信と感情が生まれる暮らしとケア
(衣・食・住全般に生活者として、成人した社会人としての行動、役割を回復)
5 豊かな人間関係を保ち支えあう暮らしとケア
(家族との、擬似家族としての、スタッフとの、地域社会との、入居者同士の)
今回の事件は、世間であまり知られていないグループホームという世界で起きた事件なのですが、たぶんご遺族は痴呆となられたご本人の在宅介護をご経験された上でグループホームにお願いされていると思います。お願いしたグループホームでこのようなことになろうとは思いもしなかったと思います。
本日(2/14)の朝時点のニュースでは、当直を1名で行なっていたそうです。認知症の方の5名?9名のケアをスタッフ1名で行なうことはとても大変だと思います。この事件は、容疑者本人の責任もありますが、このような状況を作った施設側の責任も大きいと思います。
結局のところこの業界の問題として「人材」の確保や教育、マネジメントがとても重要なはずなのですが、手薄になっていたりします。今回の事件は、業界の問題の一端を表しているのでは?と個人的に感じています。
「グループホームたかまつについてのニュース」
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