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ホワイトペーパー

Google General Guidelines (2015年11月公開版)詳解
~高く評価される Web サイト・ページの条件とは~

2. Page Quality評価

■Page Quality評価とは(GG p.7-66)

Google はWebページを「品質が良いか」「ユーザーの需要に合っているか」の2点から評価します。

図2

そして両者の評価を総合して、最終的な評価を行います。

以下はガイドラインに掲載された、品質評価者の採点画面の一例です。

図3

この章では前者「ページの品質」の評価基準と、評価のための重要概念「ページの目的」「YMYL」「E-A-T」「コンテンツの区分」等について解説しています。

ここでは上記の重要概念・評価基準について、要点を解説します。出典条項・ページについては前述の通り「(GG 2.2 p.8)」のような形式で表記しています。

■重要概念① ページのトピック・目的(GG 2.2 p.8)

「商品を買う」・「動画を共有する」・「ユーザー同士の意見交換」など、各ページには「そのページ自体のトピック・目的」が存在します。

Google は「高品質なページ・Webサイトには適切な目的と、それを達成するための中身が必要」と考えています。

○ ユーザーの役に立つ目的を持つ(GG 2.2 p.7)
× ユーザーを害する目的・だます目的・目的の欠如(GG 7.1&7.2 p.41)
 
○ 目的達成に十分な量の、高品質なメインコンテンツ(GG 4.1 p.20)
× コンテンツの質・量が目的に対して不十分(GG 6.1&6.2 p.34)
 
○ 目的達成に役立つ機能・デザイン(GG 4.1 p.20)
× 目的達成を邪魔する機能・デザイン(GG 6.5 p.35)

各ページ・Webサイトの評価基準は「ページのトピック・目的」によって異なり、ユーザーへの影響が重大なトピックに対しては厳しい評価基準が適用されることがあります。特に重大なトピックである「YMYL」について、次項で説明いたします。

■重要概念② YMYL(GG 2.3 p.9)

「Your Money Your Life」の略で、ユーザーの金銭・生命に重大な影響を与える可能性があるトピックを指します。

YMYLに該当するトピックを扱う場合、E-A-T・運営者情報・評判などについて、より高い基準が求められることがあります。

以下のものが該当します。

  • 商品の売買・金銭の授受……ショップ・銀行など、購入・送金・支払い機能のあるページ
  • 財産に関する情報……投資・税・退職金運用・家の購入・学費支払・生命保険などの情報ページ
  • 医薬系情報……肉体や精神面の健康・薬品・病気・栄養学などの情報やアドバイスを掲載するページ
  • 法的情報……離婚・養育権・遺言書作成・市民権獲得などの情報や助言を掲載するページ
  • その他……養子縁組・車の安全性など、「金銭・生命に重大な影響を与えうる情報」全般

■重要概念③ E-A-T(GG 4.3 p.23)

トピックに対する「専門性・熟練度(E)」・「権威性(A)」・「信頼性(T)」の頭文字で、こうした要素を備えた人物・Webサイトによるコンテンツは信頼性が高くなります。

高い評価を得るためには、E-A-Tを備えた信頼できるページ・Webサイトである必要があります。求められるE-A-Tのレベルは、トピック・目的に応じて異なります。

①専門性・熟練度 (Expertise)

Google は専門知識を持つ人・その道に熟練した人などのエキスパートが作成したコンテンツを評価します。

「エキスパート=プロ」ではない点に注意が必要です(GG 4.3 p23)。トピック・目的によっては「アマチュアの愛好家」や「日常的な経験・知識を持つ人」によるコンテンツも十分な専門知識・熟練を備えていると判定されます。

例えばレシピの場合、「プロの料理人」がこのトピックについての専門知識があることは間違いないでしょう。しかし「アマチュアの料理愛好家」であっても、コンテンツの品質や外部からの評価によっては「十分な専門知識がある」と判断されて高評価を受けることがあります。

②権威性 (Authoritativeness)

「オバマ大統領による、アメリカの施政方針演説」
「米国公式サイトに掲載された、アメリカの施政方針」
これらのように著者・サイト自体がそのトピックに関する権威であり、「この人・このWebサイトが言っているなら間違いない」という点を評価します。

③信頼性 (Trustworthiness)

専門家の推薦があるなど、「この根拠があるから、このコンテンツは信用できる」という点を評価します。

■重要概念④ コンテンツの区分 (GG2.4 p.9)

Google はコンテンツを「MC(メインコンテンツ)」・「SC(補助コンテンツ)」・「Ads(広告)」の3種類に分類します。

①MC(メインコンテンツ)

記事本文・メイン動画・メイン画像など。
ページの目的達成に直接関わるコンテンツです。
この部分が品質評価の主な対象となります。
「隠されたコンテンツ」でもメインコンテンツとして扱うことがあります。

②SC(補助コンテンツ)

ナビゲーションリンク・関連コンテンツ紹介など。
目的達成には直接関係ないが、UXの向上に役立つものです。
役立つSCがあると品質評価にプラスの影響があります。
一方、無用なSCやMC利用に邪魔なSCはマイナスの影響をもたらします。

③Ads(広告などの要素)

広告・アフィリエイトリンクなど。
Webサイトの収益化が目的の要素全般です。
AdsがMCの利用を妨げると、評価にマイナスの影響があります。
ポルノなどが掲載されると大きくNeeds Met評価に影響するため、注意が必要です。

ユーザーやGoogle に高い評価を受けるためには「MC・SCが役に立ち」、「MCを直感的に利用しやすい構造になっている」ことが重要です。

各コンテンツの配置と、どの要素に分類されるかは無関係です。
ページの目立たないところにメインコンテンツがあることもありますし、ページの中心に補助コンテンツ・広告があることもあります。
また、タブ切り替えによって初期状態では「隠されたコンテンツ」であっても、分類とは無関係です。

■Page Quality評価の基準 (GG Part1, p.19-p.65)

ページの品質をHighest/High/Medium/Low/Lowestの5段階で定義し、評価を行います。高品質なページ・Webサイトの条件として最も重要なのは、以下の3点です(GG 9.2)

①MCの質と量

ページの目的を達成するために十分な量の、高品質なコンテンツが必要です。
「量が多いほど良い」わけではなく、ページの目的達成に必要な量があれば十分です(GG 4.2)。
逆に冗長なコンテンツは低品質と判断されます(GG 6.1)

②ページ・WebサイトのE-A-T

特にYMYLに関するページについては「著者の信頼性」・「適切な形式・編集」・「適切な頻度での更新」等の高い基準が求められます(GG 4.3)。

③Webサイトの評判

Webサイトの信頼性を判断する要素として重要です。
レシピ・ユーモア等の「高いE-A-Tを要求しないトピック」については、人気・ユーザーエンゲージメント・ユーザーレビューなどを評判として採用することができます(GG 5.3)。
「信頼に値する評判」のみが評価に影響します。
また、サービスについての悪評などはどうしても発生するため、その点にも配慮します(GG 6.4)。
実社会での評判が悪い場合、Webサイトを取り繕っても低品質だと評価されることがあります(GG 7.8)。

■ここまでのまとめ

上記の各項目に注意し、YMYLに該当する場合には信頼性の担保を重視することでWebサイト・ページの品質を向上できます。しかし、ここで達成できるのはWebサイト・ページの「品質を高くする」ことだけです。どんなに品質が高い情報も、ユーザーが見やすく、そしてユーザーの求めるものでなければ見向きもされません。

次章ではモバイルユーザーの状態・検索意図を理解し、「ユーザーに見やすい」サイトにするための注意点を考えます。

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